BLU−108/B Sensor Fuzed Submunition
             
 センサー信管付子弾


解説                           総合索引

 機甲部隊など広範囲に散開した目標を、一度の攻撃により多数破壊できる、クラスター爆弾や空対地ミサイル等の弾頭として使用される兵器。


 
内蔵した赤外線センサーにより、装甲車輌の捜索・攻撃を行うことから、Sensor Fuzed Submunitionセンサー信管付子弾と呼ばれ、CBU−97/B SFWなどの子弾として使用される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 BLU−108/Bは、全長88cm、直径12cmの円筒形キャニスターに、4個のスキートと呼ばれる直径11.8cm、高さ9cmの円筒形、子弾を収納している。

 キャニスターはクラスター爆弾などから放出されると、制動傘により減速、主傘により姿勢制御された後、ロケットモーターに点火、回転をかけられると、四個のスキートが放出される。
 
スキートに装着された赤外線センサーは放出時に与えられた回転により螺旋状に地上を捜索する。目標が探知されると、秒速2000〜3000mの自己鍛造弾を発射、装甲車輌を装甲の薄い上面から攻撃、破壊する。

 
改良型スキートでは自己鍛造弾と併せ、破片を射出して、広範囲に被害を与えるので地対空ミサイル陣地などにも有効である。センサーも、デュアルモード赤外線センサーとレーザー・センサーを加えて、様々な目標に対応できる。Copyright (c)2002 Weapons School  All rights reserved.

 SFWにより大規模な機甲部隊を、短時間に撃破することが可能となった。CBU−97/B、1発(BLU-108/B 10個)で約12万平方mの範囲をカバーする。また、クラスター爆弾などの子弾は、使用後、不発弾が味方の行動を制約したり、一般市民にまで被害を与えることがあるため、目標を探知できなかったスキートは自爆するようにセットされている。BLU−108/Bはクラスター爆弾CBU−97/BJSOWさらにはATCMSなどへの搭載も検討されている。



性能・諸元

キャニスター    全長:88cm
                   直径:12cm

スキート          全長:9cm
                    直径:11.8cm

メーカー:テキストロン社


参考文献

U・S・ウエポン・ハンドブック 宮本勲編著 原書房
トム・クランシーの戦闘航空団解剖著者:トム・クランシー 訳:平賀秀明 新潮社
Jane's Air-Lunched Weapons Jane's Information Groups
TEXTRON社ホームページ
Federation of American Scientistsホームページ

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