解説. 総合索引 ヘリコプターなどから発射される70mm(2.75インチ)ロケット弾および発射装置を含めた、兵器システムの名称。対地および対空攻撃などに使用される。 従来、70mmロケット弾は、対地攻撃や爆撃機迎撃用としても使用されていたが、クラスター爆弾や迎撃ミサイルなどの発達により、現在では主に、攻撃ヘリコプターの武装として使用される。 無誘導のためミサイルに比べ攻撃精度は劣る。しかし、軽量、安価で、複数を同時発射して、広い範囲に分散する目標を短時間で撃破する地域制圧兵器だ。C opyright (c)2003 Weapons School All rights reserved. HYDRA70は米海軍により、Mk4(高性能航空機用翼安定型)、Mk40(ヘリコプター用スピン安定型)FFAR(Folding Fin Aircraft Rocket:翼折畳み式航空機搭載ロケット弾)の後継として1985年に全規模量産を開始した。 米国、イギリス、タイ、トルコ、ドイツなどで使用される他、カナダ、ブラジルでは同様のタイプが生産されている。我国でも陸上自衛隊が攻撃ヘリコプターAH-1に使用している。 本稿では米陸軍で使用される、HYDRA70ロケット弾および、発射装置について解説する。 ●HYDRA70ロケット弾はモジュラー構造で、信管、弾頭とロケット・モーターに区分される。
●発射装置
HYDRA70ロケット弾はコックピットにあるRMS(Rocket
Management Systemロケット管理システム)により発射するランチャー、ロケット弾数や信管設定を行い、火器管制システムからのデータ-により発射諸元を計算して発射する。
なお、HYDRA70には、セミ・アクティブ・レーザー・シーカーを追加したAPKWSも開発されている。
性能・諸元 HYDRA70ロケット弾 M151HE弾頭、M423信管装着時 参考文献
攻撃ヘリのすべて 江畑謙介 原書房
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