INS アイ・エヌ・エスと読む (Inertial Navigation System慣性航法装置)の略称
解説 総合索引
航空機やミサイル、船舶などに搭載される自律航法装置。もともとは弾道ミサイルや原子力潜水艦などに搭載されていたが、技術の進歩により小型・軽量化が進み戦闘機やミサイルにも搭載される。現代兵器に欠く事のできない航法装置。
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慣性航法装置は、直交する3軸方向の加速度を測定、これを積分すると移動速度、さらにもう1度、積分すると移動距離が求められる。出発地点が分かっていれば、移動方向、速度、距離が計算され、現在の位置がわかる。
電波航法装置のように外部の装置に頼らないので、どこでも使用可能だ。また電波妨害にも影響されないなど、軍用航法装置として理想的である。
欠点としては、時間と共に誤差が大きくなるので、GPSやロランなどで補正してやる必要がある。また出発地点の入力を誤ると精度も低下するため慎重な入力が求められる。
開発当時はジャイロ・スコープなどの精密な機械プラットフォームに加速度計を乗せていたが、技術の進歩により、レーザーを利用した軽量、安価で信頼性・精度の高いリング・レーザー・ジャイロが主流となっている。
なお、航法データだけでなく、飛行制御、火器管制装置にも加速度データなどを利用するタイプを、IRS(
Inertial Reference System 慣性基準システム)またはIMU(
Inertial Measuring Unit 慣性測定ユニット)と呼ぶ。
参考文献
航空とIT技術 青山幹雄編 共立出版
交通フックス301 電子航法のばなし 藤井弥平著 成山堂出版
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