HTS HARM Targeting System HARM目標指示装置の略称。


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 F−16Cブロック50/52の空気取り入れ口、右下に取り付ける、HARM対レーダー・ミサイル用、目標指示装置。自動で対空兵器用レーダーを探知・識別して位置を特定、目標情報をHARMに伝達する。正式名称はAN/ASQ−213 HARM Targeting Systemと呼ぶ。
 HTS採用以前は、離陸前に、セットされたレーダー波にしか対応できなかったが、HTSの装備により、新たな脅威にも、その場で、対応できるようになった。また、IDM(改良型データ・モデム)を通じて、他の機体との情報交換も可能。
 欠点は、警戒範囲が前方180度に限定され、全周をカバーできないこと。対応できる周波数がF-4Gと比べ限定されており、電波源の特定速度・精度が劣るなどがあげられる。これを解消するため改良型HTSも計画されている。Copyright
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性能・諸元

AN/ASQ−213 HARM Targeting System
全長:1・4m
直径:0.2m
重量:41kg
メーカー:レイセオン社


参考文献

図解エアパワー最前線上・下 原書房 著者:アンソニー・ソーンボロ 監訳者:松崎豊一
トム・クランシーの戦闘航空団解剖著者:トム・クランシー 訳:平賀秀明 新潮社
From SEAD to  DEAD: Gert Kromhout:MILITARY TECHNOLOGY 2000/12
Jane's Air-Lunched Weapons Jane's Information Groups

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